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時代は変化する・・・発電機の導入 [仕事(焼物・美術工芸)]

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時代はどんどん変化して行っている。。。 
 
焼物の仕事は以前のように忙しくない。
 
作り過ぎると在庫が増えるので、夏の間は作ることが少なく、陶芸教室専門。
 
 そうすると窯を焼く回数が減る・・・ちょっとすると全然焼かない月もある。
 
一窯分の量がないと焼かないので、それが溜まるまで待つからだ[exclamation]
 
窯は三相(動力)電気で やっているので、使わなくても基本料金23000円取られる。
 
それに焼いた(使った)分の電気量が加算される仕組み。 
 
これから年老いて行くと、ますます焼く回数が減るので、ずっと気になっていた。
 
経費が重むけど、焼物作りは好きだから、仕事はやめたくない[exclamation] 
 
そしたら、兄から「軽油で発電したら、基本料金が取られないし、安くなるよ[exclamation]と・・・ 
 
でも、中古発電機を買っても、軽く100万超え・・・ 初期投資するには高過ぎる。[ふらふら]
 
迷った挙句、結局将来を考えて導入することにした。
 
そして5月17日から3日掛かって工事。。。
 
 まずは私が陶芸をやりたい[exclamation]決心して、信楽、多治見と勉強しに行きながら、
 
食べるものも辛抱し、お金をコツコツを貯め、やっと買ったガス窯。
 
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思い出がいっぱい詰まっていたし、よく働いてくれた。 
 
でも38年使用し、もう危ないから使うな[exclamation]とガス屋である兄に言われ、邪魔になっていた。
 
部屋いっぱいに陣取り、処分するのにもお金が掛かるので、そのままだったけど、
 
今回、それを処分して貰って、そこに隣の棟にある電気窯を持って来る。
 
壊すのもⅠトンもの巨体に出すに出せない[exclamation]
 
なので、中の耐火煉瓦を割って外して、外枠を切る作戦。 
 
この部屋の中で壊して、切り刻んで出す。
 
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煉瓦を取り払った後、アセチレンバーナーで切る。
 
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煉瓦のゴミだけでこんなになる。
 
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それと並行して、発電機を入れる部屋も入れられないので、壁をぶち抜く。
 
柱もいったん切って、また入れたらはめ込み、元に戻す方式。
 
この建物は兄に主人が作り方を教わって作った建物だから、構造はわかっている。
 
外側と内側から・・・ 
 
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どんどんトタンを外して、柱を切る。
 
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発電機を入れる。。。 実は発電機が650㎏で、このユニック車は350トンまで・・・
 
なので、家の除雪機でトラックが横倒れしないように抑える。
 
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そしてぎりぎりで入れる。
 
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何もなかったかのように元に戻す。。。
 
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軽油のタンクを置き、煙突を付ける。
 
 そして、ここに以前から居たように普通に落ち着いている発電機。
 
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この発電機はもし災害があっても単相(家庭電気)でもコンセント2個は使う事が出来る。
 
ソーラーもあるので、水浸しにならなければ、何かあっても最悪からは逃れるかも・・・
 
[黒ハート]
 
今度は隣棟に置いてある電気窯を便利に使うため、ガス窯のあった所に置きたい[exclamation]
 
隣から運んだので、もぬけの殻・・・それを外に運ぶ。
 
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物凄い、大きいガス窯が陣取ってるけど、少しスペースに余裕が出来た。
 
ガス窯、大き過ぎて、ほとんど焼くことが無くなった。
 
これも時代の流れなのでしょう。。。[もうやだ~(悲しい顔)]
 
バブル時代、馬鹿高い窯を買ったのにその元手も取らないうちに使わなくなってしまった。
 
[ぴかぴか(新しい)]
 
最初に買ったガス窯を処分したが、下が一段下がってるので、
 
平たんにするために コンクリートをひく。
 
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3日後、隣棟から移動した電気窯を設置した。
 
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電気屋さんが電気を繋いでくれて、稼働出来るようになり、
 
次の日、東北電力に電話して電気契約を打ち切った。 
 
これで、また新しい道へと進んで、時代が変わったんだなぁって感じた。
 
これだけ投資して、何年で元が取れるのか、わからないけど入らないゴミは一つ減って、
 
3つの棟がちょっとすっきりした。
 
あの38年使った窯は私の陶芸の人生と共に歩んで来た。
 
「陶芸家になりたい[exclamation]」と思い、心を鬼にして、1か月食費1万生活をした。
 
父から7万仕送りして貰ったお金の4万を貯金した。 (学生時代)
 
学生でなかった時のアルバイトは、休むことなく月30日働いた。。。
 
喫茶店にも行った事ないし、毎日弁当を作って、その弁当も納豆ご飯。
 
3万の生活費は家賃、授業料、食費、高熱費。
 
テレビもない[exclamation]洗濯機は中古を22歳の時やっと買った。冷蔵庫は貰った。 
 
学校が終わってもずっと作る練習をして、遅くに帰って来た。
 
土、日は朝から晩までろくろ挽きのアルバイトを12時間やってお金を貯めた。
 
肌はカサカサになり、風呂屋さんに行く気力もなく、水で体を拭いて間に合わせた。
 
今はいい思い出である。
 
そんな思いをして自分で窯を買ったから、本当はいつも一緒に居たいけど、
 
これから大きな火事に繋がってもいけないので、別れることにした。 
 
人が死ぬ前はいろんな思いが込み上げて来るけど、死んでしまうと
 
何もなかったかのような日常が営まれる。
 
今は電気窯がその位置を陣取って、当たり前のような感じで居る。
 
この38年の時代の流れを感じながら、きっとそのうち、私が居なくなり、
 
この全部が処分され、更地になっているのかもしれない。。。
 
いつまでも生きてるわけじゃないから仕方ないけど、
 
いろんな思いが頭の中をめぐり、寂しさが込み上げて来る今日この頃。。。
 
新しい事が始まったのに、ワクワク感より、郷愁感の方が強い、今の私がいる。。。
 
[もうやだ~(悲しい顔)]
 
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