消防の査察 [家・ハウス]
9月の中旬、畑仕事をしていたら消防署から突然電話が掛かって来た。
何だろうと思って、聞いていたら、「新潟の大火があったので、レストラン関係を
消防検査に回っています。明日いいですか」と言われた。
えっ消火器とかもないし・・・困ったと、思いながら仕方なく受け入れた。
次の日、消防車2台で、物々しい音と赤い色を奏でて、到着したのにはびっくりした
まるで、私が悪い事して逮捕されるような感じの警察ではなく、消防版のような・・・
周り家の人は見には来ないけど、きっと何があっただろうとは思っていたに違いない。
そして、説明を受けて、消防法に反してないか、調べさせて下さいと・・・
これが消防の査察だという事が初めてわかった
今まで27年お店をやっても、焼物を36年やっても一度も来た事がないだけに
とにかくドキドキして、心臓が鳴りやまない。。。
その日から、悩みが始まって、毎日毎日夢に出て来るような感じで怖かった
2年前建物を直して、便利なように全部繋げてしまったがために店からランチ室、
車庫、仕事場、窯場まで全部で、完全に300㎡超えるので、自動火災報知機を設置しない
といけないと言われた。この装置は200万は掛かる。
月6日しかランチを営業してなくて、いくらも稼げないので、とても出せない。
そうでなければ、300㎡内の所で建物を離すか、営業をやめるか、3択を迫られた。
主人は「やめてもいいんじゃない今だって採算合わないんだし・・・」と・・・
私はまだ焼物も畑もランチもやりたい生きがいがなくなっちゃうから・・・
悩んだ かなり悩んだ 結局、切り離すことを決断した
切り離したとしても、誘導灯や、消火器、その他のいろいろ指導を受けた。
そして直すのに、何十万も掛かる事になった(まだ途中だけど)
儲からない仕事をするために・・・自分の生きがいと信念を貫くために・・・
お金を最小限にして一番切離しやすい場所は仕事場と車庫で、ここだったら、
大工さんを頼まなくても、主人でも出来るはずとやってみた。(下写真はやる前)
そして取り掛かる。。。
1㎝でも隙間があって、外の太陽が見えて離れていることを確認できればいいらしい。
数時間で切り離して、消防署の人が確認して証明写真を撮って印を押して終えた。
(切り離したために、この前に台風では雨漏れが酷かった建物が腐るのが心配)
これで自動防火装置は免れたが、誘導灯を付ける防災業者を決めないといけない。
これが25ある中から選ばなくてはいけないけど、選ぶ基準がわからない。
(ここでは消防署は手助けしてくれないし、ヒントもくれない)
結局全部に電話かけて見積もりを取るのだが、その対応に1週間掛かった
畑も、焼物の仕事もしないで業者対応に終われ、いかに最安値でやる業者を選ぶか
と悩むのに時間をとてつもなく使った。
でも、業者さんと話しているうちに、自分の選ぶ基準が出来て来たし、どういう風に
設置するのか、消防署との関係もわかって来て、いい意味では勉強になった。
やっと防災業者も決まり、今度は灯油タンク。。。
400ℓを使っていると防油堤を付けないといけないと言われた。でも高いし、届が必要。
そこで防災業者さんが教えてくれた知恵が、200ℓ以下だと届け出も防油堤も必要ないと。
防油堤を付けるより安いので、換える事にした。安い所を探しても8万位は掛かる。
最安値の所を見つけて2つ買った
交換作業が始まった灯油を抜く作業・・・灯油タンクを組み立てる。
灯油を入れ直す。
今度は仕事場の灯油タンクの交換。。。抜いて、交換して入れ直す。
これで、防災指導の2つをクリアした。
その他に防災管理者講習を受けて、防災管理者の資格を取らなければいけない。
これは11月15日、16日に受けに行く予定。二日間まるまる時間を使うので、
干支展の前なので、とても負担であるが、仕方ない
業者さんに任せた、誘導灯や消火器、届け出などや、もう一つ大きい仕事は
昨年春発電機が外用なので、外に置くようにいろいろな作業をしなければいけない。
ここにもお金が掛かる。
まさかこんなことになるとは思いもよらなかった消防査察。。。
10月中旬には指導対策報告書というものも書いて提出して来た。
無知だった私の責任ではあるが、気持ちと財政的に大きな負担となった。
今は一つ一つクリアして、雪が降るまで解決したいと思っている。
人間て、生きてると思いも寄らない事に遭遇するものだ
あんなに悩んだ1カ月半前からみたら、少しずつ受け入れて前に進んで来た。
今は、少女が恋をして、失恋してそれをクリアして大人になったような気持ちである。
(まったく違う次元の例えだけど)
まだまだ続く、査察の指導の始末。。。
2017-11-01 04:00
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コメント(22)
私の職場も出口は分かりやすいのに、非常誘導灯を付けてます。
by 親知らず (2017-11-01 07:58)
そうでしたか。
21号台風の前に、こんなことがあったんですね。
「生きがいが無くなる」と言われてドキッとしました。
早ければ今年中、遅くとも来年夏前にはサラリーマンを卒業しようと
している自分にとって、その後の人生の拠りどころは何なのか?
そんなことを漠然と考えてしまいました。
まだまだアマちゃんだよなあ、63にもなって^^;
by song4u (2017-11-01 08:41)
おはようございます。
大変ですね〜 頑張ってください ! としか言いようがありません(T . T)
by yakko (2017-11-01 08:51)
おはようございます。これは本当に大変なことですね。私でしたらなんで今になってと言ってしまいそうです。200万・・・できれば消防に負担してほしいですよね。^^;汗
by ソニックマイヅル (2017-11-01 09:05)
資格まで取らないといけないんですね…大変(>人<;)
頑張ってくださいね☆
by s_29 (2017-11-01 09:19)
なんだかんだで業者が絡むのか!癒着だよね利権だよね腐ってるよね。
あ、雨で家その物が腐らないように気を付けて(笑)
by pn (2017-11-01 09:19)
さすが日本というか、万が一火事になっても消火器だけで消せそうだけどね
by paulo (2017-11-01 10:04)
ちょっとでも隙間から外が見えれば良いなんて中途半端でおかしいですよね~。我が家も家を建てた時薪ストーブの煙突が室内から屋根に抜けるようになっているのですが、夏は煙突外して下さいって
???素直にハイといってそのままです。
by ラック (2017-11-01 16:11)
誰かチクったな。。。
by HOTCOOL (2017-11-01 18:08)
親知らずさん・・・そうですね。家も頑張ります。
by mutumin (2017-11-01 21:38)
song4uさん・・・私の友達の旦那さんは県職員である機関の所長まで勤めて、その後もその分野の会社で5年務めていましたが、今年からまったく違う、友達がやっている農業を手伝いながら真っ黒になって働いています。
気取りもおごりもなく、自然に溶け込んでやっている姿を見て、尊敬しました。
生きがいはその都度年齢や状況で変わって来るのだと思います。
母が畑をやってた時は、野菜を作りも、虫も大っ嫌いでした。
そんな風に180℃変わる事もありますから・・・
by mutumin (2017-11-01 21:49)
yakkoさん・・・少しずつクリアして行きたいと思います。
by mutumin (2017-11-01 21:50)
ソニックマイヅルさん・・・もう少し状況を考慮に入れて欲しいなぁ~とは思いましたが、仕方がないですね。。。
by mutumin (2017-11-01 21:52)
s_29さん・・・はい!思わぬ展開になり、びっくりしましたが、今は受け止め、早く解決出来るように今日も努力していました。
by mutumin (2017-11-01 21:54)
pnさん・・・この査察で、初めてこういう職業もあるんだ!と、思いました。いろいろありますよね。
by mutumin (2017-11-01 21:55)
pauloさん・・・大きな火事がある度に消防法は変わるようです。
人に寄っても見方は変わるらしい。。。世界でも日本の消防法は厳しいらしいです。
by mutumin (2017-11-01 21:57)
ラックさん・・・なんで夏は外さないといけないの?意味わかんない!不思議ですね。
by mutumin (2017-11-01 21:59)
HOTCOOLさん・・・チクったというより、新潟の中華店の大火が引き金ですよ。
by mutumin (2017-11-01 22:01)
1㎝でも隙間があれば切り離した事になるのだろうけれど・・・くっついていると変わらないようなーー;)う~ん
役所の基準って・・・・・
by さる1号 (2017-11-02 02:21)
さる1号 さん・・・確かに意味がないと思うけど、一応これぐらいだったら、この部分に置いて素人でも切り離させるので、お金が掛からないで助かった。でも、雨漏りは1㎝でも1㎜でもする。
by mutumin (2017-11-02 08:53)
大変でしたね。
消防から検査に来ると言ってきたのに、わざわざ音まで出して物々しく来るんなんて、事件でもあったようじゃないですか。
1センチの隙間でもあいてればオッケーというのは、なんかモヤモヤします。
でもmutuminさんは、受け入れてクリアして前進!なんですね。頑張ってください。
by olived (2017-11-02 09:28)
olivedさん・・・音は出してなかったけど、ぴかぴか光らせた消防自動車は物々しかったです。
仕方ないですね。そういう法律があることを知らなかった私の問題だったのかも・・・
ランチさえやらなければ、きっとこういう風に来なかったかも・・・と、思って、ちょっと情けない気持ちにもなります。
今は主人が発電機の部屋を改造しています。まだまだ続く。。。
by mutumin (2017-11-03 04:09)